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世界の映画館から。〜社会的に受容された狂気

世界の全ての国・地域の映画を鑑賞することを目指しています。

映画のためなら死ねる!「地獄でなぜ悪い」

忙しい時ほど何か新しいことをしてみたいもので、はてなのサービスを色々始めてみました。近々、ちゃんと映画のこととか書きます。映画の感想を書くにしても知識が足りなくて焦る。


以下の感想はおまけ。

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地獄でなぜ悪い鑑賞。

映画屋をしている以上、その人たちが映画を好きなことは確かだが、その中でも本当に映画が好きで好きで仕方なくて、時にバカでクレイジーな奴らがいる。それは監督かもしれないし、俳優かもしれないし、脚本家や裏方のスタッフかもしれない。
そんな人たちが、自分がいかに映画が好きかと世に示すために作った映画は観ていて幸せだ。

園子温もやっと、というべきか、そんな“映画愛”に溢れた映画を撮った。
邦画には疎い私だが、そんなことは関係なく、私は園子温と彼の映画が好きだ*1。しかし、これまでの映画にはどこかしら園子温の独りよがりな部分が映し出され、置いてけぼりにされるときもあった。しかし、その映画体験は、他にはない独特なものであり、それも含めて私は園子温の映画が好きだと言ってきたのは確かである。
だが、この「地獄でなぜ悪い」は彼自身、初の娯楽作と銘打っており、これまでの彼の作品にはないものになっている。

というのは、彼はこの映画で彼は自分の“映画愛”を“映画”として体現化したからだ。彼自身が言うように、映画の表面は笑って笑って笑って少し感動する娯楽作である。しかしその中身は、彼の映画愛が刻み込まてまぜこぜにされ、またひとつの形となって暴れまくっている大傑作だ。

そんな映画にさらに尋常じゃないほどに映画が大好きな役者*2やスタッフが集まったのだから、これはもう、ある意味でやりすぎとも取れるが、全員が本気なのである。人が本気の姿を観て誰が不快になるというのか。

「俺は映画のためなら死ねる!」と本気で言ってしまう人たちを失くした時こそ、本当の意味での映画の終わりだと思う。
若者の映画離れが問題になっている今日であるが、そんな人たちがいる間は映画は不滅だ!と、今、全力疾走しながら叫びたい。


非道に生きる (ideaink 〈アイデアインク〉)

非道に生きる (ideaink 〈アイデアインク〉)

*1:世界中の映画監督、映画の中で

*2:祖母は「セカンドバージン」以来、長谷川博己のファンなのだが、これを観せたら一気にその熱も冷めるだろう。でも私は彼の演じたあのウザいバカが好き!